衛藤美彩さんが、来春公開新春公開予定の映画「静かな雨」で映画初出演にして初主演を務めることが明らかになりました。

俳優の太賀さんとのW主演で、衛藤美彩さんは交通事故で記憶障害になってしまうヒロイン・こよみを演じます。

「静かな雨」の原作は、「羊と鋼の森」で知られる宮下奈都が2004年に発表し、第98回文學界新人賞の佳作に入選した小説。大学で生物考古学研究助手をしている行助はある日、パチンコ屋の駐車場でたい焼き屋を見つけ、そこを経営するこよみと少しずつ親しくなっていく。しかし、交通事故に遭い意識不明になってしまったこよみ。彼女は奇跡的に意識を取り戻すが、1日経つと事故以降の記憶が消えてしまう後遺症を負う。

太賀が行助、衛藤がこよみ役で出演。太賀は「記憶が失われていくヒロインの目に映るのは、曖昧でどこか不確かな光景なのかもしれません。その世界に僕が持ち寄れるものは、確かで純粋な優しさだけだと思って演じました」と撮影を振り返る。衛藤は「お話しを聞いた時は私で務まるのか不安な気持ちの方が大きかったです」と明かし、「でも静かな雨の原作を読ませて頂いて、この物語の世界観が本当に素敵で、ユキスケとこよみの生きている時間が優しく温かく、私もこの世界の中で生きてみたい!と素直に感じました」と出演を決めた理由を述べた。

監督は「四月の永い夢」「わたしは光をにぎっている」の中川龍太郎が務める。中川は「太賀さんが演じる、足を引きずりながらも一歩ずつ前進しようとする青年は僕たちの写し鏡。彼が、衛藤美彩さんの演じる、失われた自然の精霊と出会い、静かな奇跡を起こす姿を劇場の暗闇でみなさまと共有できるのを楽しみにしています」とつづった。

太賀×衛藤美彩で「静かな雨」映画化、監督は「四月の永い夢」の中川龍太郎(コメントあり) – 映画ナタリー

衛藤美彩 コメント

初映画が初主演ということで、お話しを聞いた時は私で務まるのか不安な気持ちの方が大きかったです。でも静かな雨の原作を読ませて頂いて、この物語の世界観が本当に素敵で、ユキスケとこよみの生きている時間が優しく温かく、私もこの世界の中で生きてみたい!と素直に感じました。監督、スタッフの皆様、ユキスケ役の太賀さん始め、沢山の方に支えて頂きながら無事撮り終える事が出来ました! 早く皆さんに観て頂きたいです。

映画「静かな雨」

公開日

2020年新春より全国にて順次ロードショー

キャスト

太賀 / 衛藤美彩 ほか

スタッフ

原作:宮下奈都『静かな雨』(文藝春秋)
監督・脚本:中川龍太郎
製作:WIT STUDIO
制作:Tokyo New Cinema
プロデューサー:和田丈嗣、藤村駿、新井悠真

あらすじ

大学で生物考古学研究助手をしている行助(太賀)は、パチンコ屋の駐車場でおいしそうなたいやき屋を見つける。
そこは、こよみ(衛藤美彩)という、まっすぐな目をした可愛い女の子が一人で経営するたいやき屋だった。
そこに通ううちにこよみと少しずつ親しくなり、言葉を交わすようになる。
だがある朝、こよみは交通事故で意識不明になってしまう。
毎日病院に通う行助。
そしてある日、奇跡的に意識を取り戻したこよみだが、事故の後遺症で記憶に障害があることがわかる。
事故以前の記憶は残っているが、目覚めてからの記憶は一日経つと消えてしまうのだ。
行助は記憶が刻まれなくなったこよみと、変わらずに接していこうとするが……。

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